昭和後期から平成時代の染色家であり、
重要無形文化財「友禅」の保持者。
富山県に生まれる。
当初は画家の道を志したが、
金沢市内の加賀友禅の工房にいり修行をした。
そこで、平面でありながら装う人の
美しさを立体的に引き出す友禅染の魅力に引かれた。
その後、江戸時代に流行した糸目糊による白上げを研究し、
その技法を高度に体得している。
モチーフはいつも自然から見出している。
滝、雲、波、風の形があってないような作風で
点と線の集合で描くそれらは抽象的
にも見える。
大胆な構図で染められた下地の上で、風の音が聞こえ、雲が湧き出すよう。
2010年、重要無形文化財「友禅」の保持者に認定。