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鎌倉芳太郎

鎌倉芳太郎
鎌倉芳太郎(1898~1983)

昭和時代の染色家であり
重要無形文化財「型絵染」の保持者。

香川県木田郡三木町に生まれる。

香川県師範学校を卒業。
在学中より穴吹香村に師事し、日本画を学ぶ。

その後、京都美術学校図画師範科卒業後、
本人の希望で沖縄で教職に就く。
教師として沖縄に赴任した際に
色彩豊かな琉球の風物すべてに心引かた。

探求心に火が付いた芳太郎は教師生活の傍ら、
建築、彫刻、絵画、工芸などの研究に熱中。
感心した東京美術学校校長の正木直彦は
東京帝大教授で建築界の重鎮だった伊東忠太に紹介。
伊東も芳太郎の調査能力にほれ込み、
琉球芸術の共同研究を行うことになる。

伊東との知遇を得てすぐのころ
老朽化した首里城正殿を解体することを
東京で知った芳太郎は伊東に連絡。
伊東の働き掛けで 解体は止まり、
師弟の連携プレーが間一髪のところで首里城を守った。
この翌年、首里城正殿は国宝となる。

東京大空襲で大部分の蔵書や資料を焼失したが、
美術学校に保管していた琉球関係の資料は戦禍を免れていた。
これを機に、紅型再興に着手し還暦前で作家としてデビューする。

数々の受賞を重ね、1973年重要無形文化財「型絵染」の保持者となる。

鎌倉芳太郎年表

1898年 香川県木田郡三木町に生まれる

1918年 香川県師範学校を卒業

1921年 東京美術学校図画師範科を卒業

1924年 琉球芸能の研究に着手

1942年 東京美術学校助教授

1958年 日本伝統工芸展に初出品

1972年 勲四等瑞宝章を受章

1973年 重要無形文化財「型絵染」の保持者として認定

1983年 逝去

鎌倉芳太郎代表作

型絵段染山水文上布長着

紅型竹文麻地長着

型絵染麻地長着

藍朧型 「南溟」

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