大正から昭和時代の型紙彫刻家であり、
重要無形文化財「伊勢方紙突彫」の保持者。
三重県鈴鹿市寺家町に生まれる。
幼少時代から父の指導を得て伊勢方紙彫刻の突彫りの修行をする。
白子徒弟学校中退の後、翌年に山梨県で甲斐絹型を学ぶ。
その後、小林勇蔵に就いて中形彫刻を修めた。
1913年に独立。
1939年より母校である白子町立工業学校教諭となって
型紙彫刻の指導に当たる。
現在、鈴鹿市教育委員会に保管されている型紙に関する資料を
生前苦心して収集し、文化財の保存の観点からも多大な貢献をした。
1955年、重要無形文化財「伊勢型紙突彫」の保持者に認定される。