インド・ジャワをはじめタイ・ペルシア・ヨーロッパ製を含む
外国の木綿の模様染の総称を「更紗」という。
技法は手描き・木版・蝋防染によるもの。
それらの更紗を参考にして日本で作られたものが「和更紗」。
手描きと型紙を使った染め方がある。
一方、和更紗の中の鍋島更紗は
木版摺りと型紙摺りを併用する独特な技法を用いている。
鍋島藩の保護を受けて献上品などに使われていたが、
明治時代になって一度は消滅してしまう。
それを昭和40年代に復興させたのが染織家の鈴田照治だ。
現在は鈴田慈人がその技法を受け継いでいる。