琉球絣の大きな特徴は、およそ600種という多彩な図柄にある。
爽やかな涼感をさそう幾何学模様の図案は
王朝時代から伝わる「御絵図帳」をもとに
職人たちが現代の感覚を取り入れてオリジナルを制作している。
原点は泥藍で染めた木綿絣だったが、現在では主に絹を使用している。
染めも琉球藍のほか、フクギ、グール、テーチなどの
植物染料を使った鮮やかなものが主流となった。
また、江戸時代には琉球が薩摩藩にあり、琉球絣は上納品として納められ
「薩摩絣」として売られていた事もあった。
中国、日本や東南アジアの影響を受けながらも
沖縄独自の伝統・技術が琉球の絣が海を越え、
薩摩織、久留米絣、米沢琉球絣、伊予絣などの日本の絣のルーツとなった。