大正から昭和時代の染色家であり、
重要無形文化財「長板中形」の保持者。
東京の本所に生まれる。
小学校卒業後、7年間父・吉五郎について
長板中形の型付けを修業。
伝統的な長板を利用した型付けや糊置きによる
中形の型染めを取得し、
1936年に父の死去によって家業を継承する。
誰もが目を見張る、精巧無比、繊細で上品な
江戸好みに仕上がりで一世を風靡した。
1952年、長板中形協会主催の技術協議会で金賞・銀賞を獲得。
そして1955年に重要無形文化財「長板中形」の保持者として認定される。
毎年春に開催される人間国宝新作展には優作を発表し
長板中形界の長老として貴重な伝統技の保存に貢献した。