昭和から平成時代の染色家であり、
重要無形文化財「伊勢型紙糸入れ」の保持者。
三重県鈴鹿市に生まれる。
幼少の頃から祖母と母であるすえの姿をみて育ち、
小学校の高等科を終え家政婦学校卒業後、
母から伊勢型紙の糸入れの技法を修業。
当時は白子町付近にこの伝統技術を学ぶ女性が沢山いたと言われ、
殺到する糸入れの注文が彼女らによって捌かれていた。
結婚後に母となっても糸入れの仕事を続け、
1955年には重要無形文化財「伊勢型紙糸入れ」の保持者に認定された。
その後は伊勢型紙伝承者養成事業の講師として
糸入れの指導を行ってきた。
昔ながらの糸入れが型紙の補強には
重要な仕事として今日でも要求され続けている。