沖縄県の首里に伝わる織物。
王国時代に東南アジア・中国と盛んに貿易を行い
その交流により織の技術を学び、幾百年と積み重ね
沖縄の気候風土に恵まれた多彩な琉球織物を生み出した。
琉球王府の首都として栄えた首里では
身分の高い人々の衣装として色・柄ともに格式高く、
美麗な織物が数々織られていた。
技法種類やデザインが豊富で多彩なことこら
総称して「首里織」と称されている。
首里織を代表する織物は「花倉織」。
花織と絽の透かしを組み合わせて
市松または菱形文様を織りだすものだ。
王朝専用の格式を誇る夏用の衣で、
高度な技術によって織られた
複雑な文様がとても珍しい清潔感のある絹織物。