江戸中期の頃に仙台藩が藩御用の織物を織らせたことに始まる。
誕生には諸説あり、
「仙台藩のお抱え織物師・小松弥右衛門という職人が考案した」
「京都から織師を招いて藩御用の織物を作らせた事から」
などがある。
絹独自の光沢感と張り、そして感触の良さや、シワになりにくい等
袴地の最高級品として全国に名を馳せている。
用途に応じて様々な柄があり、
能楽、歌舞伎、格式ある式典などの衣装にはかかせない。
製造工程は約30工程で、全て一貫生産されており
その技術の習得には数十年を要し、門外不出、一子相伝といわれている。
現在では「合資会社仙台平」だけで作られている。
代表の甲田綏郎は重要無形文化財の保持者に認定されており
その技術を受け継いでいる。