親泊宗康は、職人歴60年を超える沖縄三線界では皮張りの第一人者です。
親泊宗康は1936年生まれ、沖縄県寄宮にて「三味線乃店 親泊宗康」を営み、跡取りの息子 親泊宗雄が加わり、職人技を伝承しながら見た目や音色のうつくしさを追求しています。
親泊宗康は、昭和25年に見習奉公から修行を始め、古くから伝わる技で材質を生かしつつ、ひとつひとつ真心を込めて丁寧に仕上げています。
平成4年には三線技能展にて技能賞、沖縄タイムス賞の二部門受賞しています。
親泊宗康は、皮張りの作業工程に決してジャッキを使わず、楔を一本一本丁寧に打ち込み、時間も手間も惜しまず丁寧に皮を伸ばす工法を用いることで有名です。この手法を用いる職人は数少なく、大変貴重な職人であるといわれています。
また、親泊宗康は皮張りだけでなく、棹製作にも定評があり、非常に丁寧で美しいとされています。