平太鼓は胴が平たい太鼓を指し、胴が短く平たいことからこの名で呼ばれます。
平太鼓は胴の中央部がやや膨らんだビヤ樽型をした「長胴太鼓」と同じ様式ですが、鼓面が広く、胴太鼓にくらべて胴の長さが短く平らです。平太鼓は他の太鼓同様、撥で叩いて音をだしますが、長胴太鼓のような長い余韻が残らず、銅鑼のように横に広がる音を発するため、銅鑼太鼓とも呼ばれます。
平太鼓を使用する場合、吊り台・立台・ブショウ台などを用いて、縦置きで使ったり、狭い山車屋台の中で吊るして使ったり、締め太鼓と同じように平置きするなど、設置する台によって演奏のバリエーションが拡がります。「民謡締太鼓」と合わせてお囃子に使われることもあります。
また、沖縄平太鼓といって、沖縄民謡などステージ上で使用される平太鼓があります。どら焼きのような形をしており、締太鼓とセットでリズムを打ち鳴らして場を盛り上げます。
