主に沖縄の伝統芸能「エイサー」で使用される半胴鼓がパーランクーです。木枠の片側に牛等の皮を張った小太鼓です。
パーランクーは沖縄の方言で、小さい太鼓を意味します。中国から久米村に伝わったとされており、念仏踊りの名残として使われているそうです。
沖縄の多くの小学校や自治体が、夏休みや運動会でエイサーを行うのが定番ため、沖縄県民は誰でも一度は叩いたことのあるというものです。
パーランクーの大きさは18~24cmほどで、大、中、小のサイズがあり、枠の幅が3~4cmです。枠は、開口部にいくにつれて肉厚になっており、片手でにぎりやすくなっています。
パーランクーは、タンバリンのように胴枠を左手に持ち、右手の撥で叩いて演奏します。パーランクーの音色はパランと乾いた音が特徴です。沖縄では、お盆や1万人エイサーなど様々なイベントでパーランクーや大太鼓を使って小さな子供たちが沖縄伝統のエイサーの衣装を着て踊っている姿が見られます。また、運動会やマラソン大会などのスポーツイベントやハーリー競漕など、沖縄ではパーランクーが応援太鼓としてもよく使われています。