チャッパは、古くは仏教儀式での鳴り物として使われていた日本伝統の打楽器です。銅拍子、銅鈸子、手平金や手拍子ともいわれ、特に歌舞伎下座音楽でチャッパと呼ばれます。
小さなシンバルような形状で、直径12~20センチの中央にふくらみのある銅・青銅・鉄などでできた円板2個を両手に一つずつ持ち、打ち合わせて音を出します。
チャッパは使い方次第で色々な音がだせる奥の深い楽器で、まだ震えている間に2つを微妙にくっつけるようでくっつけない状態にすると「シャリシャリシャリ」とビビり音が鳴るそうです。
チャッパの響き合う音はお囃子や民謡にも使われ、単に拍子取りをするだけでなく、ソロでの演奏も非常に人気です。
真鍮でできたチャッパは、ねかせるほど分子が固くなり、音が引き締まるといわれています。