野村流古典音楽保存会教師・琉球音楽協会師範・琉球民謡二代目定絃会師範である渡慶次道政は、自ら渡慶次三線工房を営み、また三線作りだけでなく沖縄県三線製作事業協同組合理事長としても三線文化を支える人物です。
渡慶次道政は、10代の頃より、三線に興味を持ち、古典・民謡と数々の賞を受賞します。
1974年には故 渡名喜興進氏に見習いとして弟子入りし、三線、糸巻、駒、皮張りなど三線の製作の全てを学びます。
その後は独立し、自宅に渡慶次三線工房(沖縄県三線製作事業協同組合加盟店)を構えます。
また、2009年第一回三線製作技能展において真壁型 川乃上開鐘(写)で琉球放送賞、小知念大工型(写)でラジオ沖縄賞をともに受賞します。
2013年3月には、沖縄県内初となる三線の県指定工芸士認定を受けています。
渡慶次道政はカラクイ製作で定評のある職人として有名であり、木材の特性を知り尽くし、棹作りの腕も県内随一といわれています。
また、伝統を重んじる渡慶次道政は文化財保護委員会監修の開鐘三線も手がけるなど、現在も日々製作作業に励んでいます。