ピュイフォルカ Puiforcatを買取ります
ピュイフォルカは1820年にエミール・ピュイフォルカによって設立されたフランスの銀食器ブランドで、「本物」「信頼」という意味の「スターリング」と呼ばれる最高純度のシルバーを使用したカラトリーを制作しています。
日本で銀食器と言ったらクリストフルが圧倒的な知名度を誇っていますが、クリスティーズやサザビーズのオークションではピュイフォルカのアンティークの銀食器の方が人気は高く、高値で取引されています。
また、フランスの大統領官邸であるエリゼ宮でもピュイフォルカのカラトリーが使用されており、現在は高級ブランドとして有名なエルメスの傘下となっています。
ピュイフォルカはオルフェーブル(金銀細工師)が集まるパリのマレー地区に創立しましたが、当初はナイフの制作を行っていました。
高級銀食器の制作を行うようになると、創業当初に制作していたナイフはピュイフォルカの刻印として使用されるようになりました。
その後、2代目を継いだルイ=ヴィクトール・ピュイフォルカは18世紀までの名工が作った王侯貴族の歴史的銀食器のコレクターとして名を残しており、この事がピュイフォルカの名を高めました。
ピュイフォルカでは職人たちの技術向上を目指してルイ=ヴィクトール・ピュイフォルカが集めたコレクションをもとに技術とデザインの再現を試みます。
こうして職人たちの技術は向上し、ピュイフォルカで再現した銀食器と、オリジナルの古い時代の銀食器を並べても区別がつかない程のレベルにまで達していました。
その後、3代目を継いだジャン・ピュイフォルカは彫刻家としてアリスティド・マイヨールから学んでおり、伝統的な装飾を取り除き、純粋なフォルムを追求して新しい表現を試みました。
それはアール・デコ特有の幾何学デザインとレオナルド・ダ・ヴィンチの黄金比率を基準にしたこれまでの伝統を土台として生み出されたものでした。
その中でもヴェルメイユというシリーズは、金を溶かして銀の上に被せるといった手の込んだ技法を用いており、銀と金の両方の美しさが際立ち、現在でも高い人気を誇っています。