スージー・クーパー Susie Cooperはイギリスの女性陶器デザイナーです。
20世紀を代表するデザイナーと称され、
現在でもその才能は賞賛され続けています。
比較的裕福な家柄に生まれ、
幼少時代から絵を描くことが大好きでした。
その後、母の勧めで美術教育長でもある
ゴードン・フォーサイスが学長を務める美術学校へ通います。
ゴードンはなかなかの教養人で、
この出会いがスージーの才能を開花させ、後の運命を決定づけました。
学校卒業後、陶器会社へ入社し陶器を学び、
デザインしたものが認められ裏面に名前が描かれるようになります。
技術を高めた後に独立し、スージー・クーパー１人で
約3800以上もデザインを行いました。
日本では数十年前からアンティーク雑貨として知られ始め、
1995年に飯塚恭子著の「スージー・クーパーのある暮らし」
という本から大ブレイクする事となりました。
日本のファンがブランドを押し上げる事は大変珍しい事です。
残念な事に、ブレイクした年に逝去してしまいましたが
それも作品が高値で取引されている要因の一つといわれています。
1902年 生まれる
1918年 美術学校夜間クラスへ入学し素描や植物画を学ぶ
1919年 奨学金で夜間から昼間部へ転入
1922年 陶器会社のグレイ社に入社
1923年 展示会でスージーのデザインが認められる、裏面に名が描かれる
1929年 グレイ社を退社
1930年 スージー・クーパーポッタリーを創立
1932年 バックスタンプを導入
1933年 リバーシブルの蓋付きの「チュリーン」が英国制作品評会で評判となる
1935年 ロイヤル・アカデミーの英国産業美術展に参加
1938年 建築家のセシル・ベーカーと結婚
1940年 女性初のRoyal Designer For Industryとなる
1942年 火事で工場が焼け落ちてしまう
1943年 長男ティモシーが誕生
1947年 工場再建
1950年 スージー・クーパーチャイナを設立
1957年 二度目の火事に遭遇してしまう
1960年 製造をウェッジウッドに任せる
1964年 ナンバー2429を最後に陶器の製造を終了、以降は磁器のみ製造
1966年 ウェッジウッドの傘下に入る
1969年 バックスタンプにスージークーパーデザインと記される
1972年 夫のセシル・ベーカーが逝去
1979年 大英帝国勲位を授与
1987年 スージークーパー大回顧展が開催、王立芸術学院から博士号を授与
1988年 息子と共にマン島へ移住しフリーデザイナーとして活動
1992年 90歳の誕生日を祝い、スージークーパーの作品展を開催
1995年 92歳で逝去
スターバースト
カティーナ
シーアネモネ
クレマチス
タリスマン
ワンシースプレイ
