ドゥゲ Degueを買取ります
ドゥゲはダヴィッド・ゲロンがフランスのコンピエーニュにガラス工房を設立した事からその歴史が始まり、創業者のダヴィッド・ゲロンの名前をもじったブランド名でスタートしました。
アールデコのガラスブランドとして有名となり、アールデコ様式の天吊、シャンデリア、チューリップ型ランプなどの照明器具で名声を高めており、現在でもアンティーク品としてドゥゲの作品は高値で取引されています。
スペインとユダヤの血を引く両親のもと、トルコで生まれたダヴィッド・ゲロンは、フランスの外人部隊に加入していたこと以外は、その経歴やいつガラス工芸の世界を志したのかなど、詳しい事が分かっていません。
しかし、高級ガラス製品の事業拡大を狙って、マルゼルブ大通りにドゥゲ工芸ガラス工房を設立すると徐々に注目される存在となっていきました。
パリ万国博覧会に参加した事をきっかけに本格的に高級テーブルウェアの制作をはじめると、初期の頃にはガレ風、ドーム風、そしてシュナイダー兄弟風の作風が見られ、さらに幾何学模様を得意としていたシュナイダー兄弟のデザインを職人ごと引き抜いてしまいました。
挙句の果てにはこれらのデザインモチーフが盗作したものだと起訴されてしまいます。
6年間に及ぶ訴訟の結果、敗訴となり、ドゥゲ工芸ガラス工房は衰退していき、ダヴィッド・ゲロンが出兵となり、戦死した事で工房は閉鎖となりました。
ドゥゲは短い活動期間の中で、色ガラスとともにサンドブラストの技法でも高い評価を受けていますが、才能豊かな陶芸家・エドワード・カゾーをデザイナーとして迎えてから制作されたオリジナルの作品もあります。
このオリジナルの作品は、専門家たちの間ではドゥゲと言ったらカゾーと認識されています。
ちなみにフランスのコンピエーニュにあるドゥゲのガラス工房は現在も残されています。