日本の陶芸家。
本名、雅登。
13代今泉今右衛門の次男として佐賀県有田町に生まれる。
1985年、武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科(金工専攻)卒業。
在学中は鉄を素材とした現代彫刻に没頭、卒業後インテリア販売会社に就職。
1988年、京都の陶芸家・鈴木治に師事 、2年後、有田に戻り、父・13代今右衛門の元で家業に従事、ろくろや絵付け、代々受け継がれてきた色鍋島の文様の研究に打ち込む。
1996年、佐賀県美術展知事賞受賞。一水会陶芸部展一水会賞受賞。
1997年 出石磁器トリエンナーレ受賞。西部工芸展鹿児島放送局賞受賞。
色鍋島の伝統をベースとしつつ、白抜き文様をだす染付技法「墨はじき」を発展させた「藍色墨はじき」「墨色墨はじき」「層々墨はじき」などの技法により独自の作風を確立。
草花、雪の結晶を主な文様モチーフとし、花瓶、皿、鉢などに特徴を示す。
2002年、14代今泉今右衛門を襲名。一水会陶芸部会員優賞受賞。
2004年、日本伝統工芸展東京都知事賞受賞。
襲名後披露した、細密な雪の結晶を器体に浮かび上がらせる「雪花墨はじき」によって従来の色鍋島の伝統を革新した。
2009年、紫綬褒章授章。
色鍋島今右衛門技術保存会会長就任。(財)今右衛門古陶磁美術館理事長。日本工芸会理事。日本伝統工芸展鑑査委員。