【大野昭和斎】買取作家・取扱い一覧 人間国宝・重要無形文化財保持者

大野昭和斎

大野昭和斎
大野昭和斎(1912~1996)
岡山県出身の木工芸家で重要無形文化財「木工芸」の保持者に認定されています。
木工芸としての重要無形文化財の認定は中臺瑞真とともに3番目の認定者です。
また、岡山県重要無形文化財木工芸「指物・刳物・象嵌」にも指定されています。
 
本名は片岡誠喜男といい、指物師・片岡斎三郎の長男として生まれました。
14歳で職人気質の父親に師事しており、父親は年齢に関係なく厳しい態度で接し、自分の持つ木竹工芸の技術全てを教えました。
そんな厳しい修行にも耐え、天性の素質も持っていた昭和斎は生涯父親以外の師に教わる事はなく、独立してからは自分の手でその道を開いていきました。
また、23歳の頃に文人画家・柚木玉邨(ゆのきぎょくそん)にその才能を認められ、木工芸家としてこれからについてのアドバイスを受け、同時に「昭和の名人たれ」の期待を込めて「昭和斎」の号をもらいました。
 
昭和斎の作品には桑を好んで使っているのが特徴的ですが、その他にも欅、柿、黄楊木、肥松も使用しており、得意の指物・象嵌の技術を駆使した箱、文机、卓、飾り棚、小箪笥、盛器、香盆、菓子鉢などを制作しています。
特に箱の四方の直線に線象嵌を用いた直線の美しさを持つ作品や、木目に金箔を摺り込む「杢目沈金」の技法を用いた作品は昭和斎の代表的な作品として挙げる事ができます。

大野昭和斎年表


1912年 岡山県で生まれる
1926年 西阿知尋常高等小学校を卒業する
1935年 柚木玉邨に昭和斎の号をもらう
1965年 第12回日本伝統工芸展で入選する
1968年 第15回日本伝統工芸展で日本工芸会会長賞を受賞する
1977年 岡山県重要無形文化財木工芸「指物・刳物・象嵌」に指定される
1974年 木創会を設立する
1984年 重要無形文化財「木工芸」に認定される
1987年 勲四等旭日小綬章を受章する
1992年 倉敷市名誉市民となる
1996年 逝去

1912年 岡山県で生まれる

1926年 西阿知尋常高等小学校を卒業する

1935年 柚木玉邨に昭和斎の号をもらう

1965年 第12回日本伝統工芸展で入選する

1968年 第15回日本伝統工芸展で日本工芸会会長賞を受賞する

1977年 岡山県重要無形文化財木工芸「指物・刳物・象嵌」に指定される

1974年 木創会を設立する

1984年 重要無形文化財「木工芸」に認定される

1987年 勲四等旭日小綬章を受章する

1992年 倉敷市名誉市民となる

1996年 逝去


大野昭和斎代表作


『松造小箱』
『欅香盆』
『拭漆桑飾筥』
『桑盛器』

『松造小箱』

『欅香盆』

『拭漆桑飾筥』

『桑盛器』


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