日本の漆芸家。
1936年、岡山市生まれ。
岡山大学教育学部美術科卒業。
在学中、漆芸家・磯井如眞に指導を受け、1953年より11年間、内弟子となり漆工芸を学ぶ。
1965年、日本伝統工芸展初入選、以後多数入選を重ねる。
竹を編んだ素地に漆を塗り重ね、その漆面に蒟醬剣(彫刻刀)で文様を彫り、色漆を埋めて研ぎだすという高松に伝わる伝統技法、「籃胎蒟醤(らんたいきんま)」を研究。
「布目彫蒟醬」など独自の技法を確立し、漆芸の伝統を受け継ぐとともに新たな領域を開拓した。
1975・81年、日本伝統工芸展文部大臣賞受賞。
1986・90年、日本伝統工芸展保持者選賞受賞。
1992年、第5回MOA岡田茂吉賞工芸部門大賞受賞。
1993年、紫綬褒章受章。
1994年、蒟醤の重要無形文化財保持者に認定。
日本工芸会常任理事、香川大学名誉教授。