小林敬生の木版買取行っております
小林敬生は1944年島根県松江市生まれの版画家です。
小林敬生の作品は椿等の硬い木を利用した木口木版による、細密な表情や万華鏡の様な幻想的な世界観が、素晴らしい作品です。木口木版は「手のひらに乗る宝石」や「紙の宝石」と表現されており、版画の中では、価値の高いお品物になります。
また、薄い和紙で刷った木口木版を組み合わせる事で、独特の空間表現を特徴とし、様々な生命と文明のハーモニーという壮大な物語を描き続ける小林敬生の作品の世界観に見事にマッチしています。そして、小林敬生は鏡貼りという技法を使用し木口木版の大作化を可能にするなど、
版画界に新たな試みを広げる先駆者でもありました。
小林敬生は多摩美術大学の名誉教授を勤め、教育者としても高い評価を受けており、現代日本の版画家たちに多大な影響を与えています。
また、日本版画協会や日本美術家連盟の会員でもある彼は、版画の普及に貢献しています。
小林敬生の歩み
小林敬生が本格的に美術教育を受けるのは1964年インターナショナルデザイン研究所に入学から始まります。1968年インターナショナルデザイン研究所専攻科を卒業、1969年、更に技術を磨くべく、画家である宮永岳彦に師事し、油絵、板目木版に取り組みます。
そして、1975年に独学で木口木版による制作を開始します。この木口木版との出会いが、作家としての長い挑戦の始まりになったのです。
1979年には、日和崎尊夫等の木口木版作家グループ「鑿の会」に参加。当時、絵本の挿絵等、印刷技術に近い評価だった木口木版が版画の表現として広く認知されるようになります。
その後、様々な国際ビエンナーレ、展示などで発表を続け、2006年には、紫綬褒章を受章します。
小林敬生は「人は額に汗し、糧を手にして生きて来た。私は大地を耕す如く、ひたすら版を彫って摺る。その制作姿勢を貫くことが、現代社会に対するメッセージであると考えている。」と語っています。作品を生み出すことで、世界に自らの意思を発表し続ける、まさに表現者、芸術家としての生き様を感じさせます。
小林敬生 作品
「漂泊 No6-D」
「蘇生の刻 -白い朝・D-」
「蘇生の刻-群舞97・3A-」 等
小林敬生の作品買取について
小林敬生の作品は大型の作品から小型の作品まで多数、御座います。
ご自宅で飾る予定もなく仕舞ったままになっている作品が御座いましたら、是非、いわの美術までお問い合わせ下さい。
いわの美術に在籍する鑑定士はしっかりとした知識と長年の買取経験で市場評価を踏まえた
査定額を提示しておりますので、安心なお買取が可能です。
お問い合わせの際は、作品のタイトル、作品サイズ、額などの付属品の有無、入手経路などをお伝え頂くと査定がスムーズに進みます。いわの美術では、作品買取に関する査定・見積など無料で行っておりますので、お気軽にお問合せ下さい。