夜咄の茶事【買取・新着情報】

夜咄の茶事
2016.1.8

夜咄の茶事

夜咄の茶事とは炉の季節の11月~2月にかけ立春までの間に、夕暮れ時から行われる茶事をさしています。
夜咄は茶事の中でも最も雰囲気があるとされています。夜咄の茶事は夕方5時から6時台の案内で開かれ、露地では灯篭や露地行灯に灯りをともしてあります。暗いため、客人は手燭で足下を照らして腰掛に進み、迎え付けのさいに主人と客人は手燭の交換を行います。
茶室には短檠(たんけい)や竹檠(ちくけい)、座敷行灯(ざしきあんどん)という古い時代の様式の照明器具が使われ、点前や拝見の時には手燭をつかい、電気の照明がなかった時代に想いをはせます。初座のあいさつの後には「前茶」(まえちゃ)といって寒さをしのぐために水屋道具や水次を使ってお薄(薄茶)を点てます。「拝見」の所望(お道具についてたずねるやりとり)はせず、正客以外は「おもあい」でと申し出て、一つのお茶椀から二人で頂き、早く済ますようにします。 その後、初炭、懐石、中立、濃茶、続き薄茶の順に進行します。

『茶道筌蹄』

『茶道筌蹄』(ちゃどうせんてい)文化十三年(1816)という稲垣休叟が著した全五巻の文献の第一巻のなかには「昔は暮れ六つ時といって日没前に露地入りし中立になって灯を点したと記されていますが、現在では冬至では午後5時頃、立春では午後6時頃の時刻より始めている」という記述が遺されています。平成時代の現在と 『茶道筌蹄』が書かれたころの「当時」である文化十三年(1816年) とでは気候や日の出日の入りの時間は変わっていますが、おおむねこの通りの時間帯と季節に夜咄の茶事は開き継がれています。
昔は掛物や花を飾らなかったが、利休が飾るようになり、暗いために掛物は大きな字のもので花は白い花がよいとされています。



 現代語訳:夜咄 むかしは露地入りしていたため、中立に露地小坐敷とも火を入れる。昼、夜咄ともに古くからある事で、当時は夜咄も暮れの六つ時に露地入りをする。ただし客を早く茶室に入れて炭点前をせずに前茶を点て、跡に炭を入れて水を張り、食事を出すことである。
『茶道筌蹄』原文:「夜咄 むかしは晡時より露地入せし故、中立に露地小坐敷とも火を入れる也、昼、夜咄とも、いにしへの事にて、当時は夜咄も暮六ツ時に露地入する也、但し客入込て、炭をせず に前茶点じ、跡にて炭をいたし、水を張、食事を出す事」

『三斎伝』

『三斎伝』には利休が夜咄で花を飾る口火を切った際のエピソードが書かれてあります。そして合理的な夜咄の取り合わせについて説明がされています。
『三斎伝』訳:夜の会には昔は掛物も花も置かなかった。
灯の油の煙が掛物にかかるためと、利休は掛物花も中に入れる理由を申していた、赤い花は昔は色が過ぎるということなのか、入れずに、もっぱら夜の会には白い花を用いる。艸庵侘は白い花もなく、赤い花もないのは苦しくないだろうかと利休は(白い花を)取り入れるようにおっしゃった」
原文:「夜会に昔は掛物花も不置候、油煙掛物に可掛との事也と申候へ共、利休は掛物花も入申候由、赤き花昔は不入候、余り色過たりとの事か、夜会には白き花を専らとす、艸庵侘は白花なくば赤きも不苦哉、利休は入申候由被仰候」


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