はっきりと追跡することができる類の品物であることからコレクターの間では「銀器はキッチリとした正直者」との評判もある分野です。なぜなら、銀器は売る前に税金を収める対象となる製品であったからです。
一つのアンティークシルバーから見える来歴から元々の持ち主の像や物語を想像することは非常に味わい深い事でもあり、アンティークシルバーは人気のあるアンティークの一つで充実の買取が望めます。
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ヨーロッパ全土で流通している銀製品は、国による税制の違いからくるマークの数・マークの付け方・マークそのもの種類の数に違いがあります。今回は一番読み解きがわかりやすいイギリスのアンティーク・シルバーについて取り上げたいと思います。イギリスの代表的なシルバーのメーカーはマッピン&ウェッブが挙げられます。イギリスではローマ時代から銀は金に次いで価値の高いものとされ、尊重されてきました。12世紀にはすでに取引法が定められており、14世紀には「銀の含有率が92.5パーセントを超えるものを銀とする」という決まりができていました。そして17世紀以前までに使用されていた銀の製品は、ほとんどが世界大戦の際に武器の原料として再利用されたために現存しているものはとても少なくなっています。
メーカーズマーク
スタンダードマーク
メタル&ファインネスマーク
アッセイオフィスマーク
デート・レター・マーク
デュティー・マーク
アッセイオフィス(試金鑑定所)とは、イギリスの銀製品のホール・マークを管理する公的機関です。工場で作られた製品は必ずこのオフィスに送られ、刻印を打たれます。
イングランド:左向きのライオン(図A)
このマークから製造年を割り出すことが可能となります。右図はロンドンのアッセイオフィスのホールマークの一例で、アルファベットの刻印の書体のものがデートレターマークです。文字の装飾と大文字小文字の差異によって毎年異なるデートレターが刻印してあります。