六国五味【買取・新着情報】

六国五味
2015.12.22

六国五味

香道 歴史

香は聖徳太子の時代からの古い歴史を持つものですが、はっきりとした「香道」の始まりは室町時代となっています、足利義政が公家の御家流の祖であった三条西実隆(さんじょうにしさねたか 14551537年 )志野流の祖である武家の志野宗信(しのそうしん 14411522年 )らに命じて作法や聞香のルールを体系化し、現在の香道の骨格となる基礎を創り上げました。加えて義政のそばには、茶と古典文学に精通した村田珠光14221502年)もおり、彼らは東山文化の立役者となりました。室町時代、足利義政政権下においてに右に出るものがない学者であった実隆は宮中の香の集まりを取り仕切る役を務めていました。志野宗信は実隆から香を学び、 足利家に伝来していた香木の選定と、今でも語り継がれる「名香六十一種」の選定を手がけています。加えて文人たちによって香道が完成され、「六国五味」という基準は江戸時代に確立されました。

聞香

 香を聞くと書いて「もんこう」と読みます。
「聞」は中国で嗅ぐという意味を持ち、日本語の「聞」は心を傾ける・理解しようとするという意味が含まれています。香道では香木を炊いて香りをかぐことを「嗅ぐ」と言わず「聞く」といいます。これには、ただ嗅ぐのではなく「心を落ち着かせて香りに心を傾けましょう」という意味が含まれているのです。
 
 

六国五味

香道の極みは沈香の香りに深く親しむことと沈香の微妙な香りの違いを味わい知る事です。沈香に用いられる香木は一本の中に様々な違う香りを持ちます。どの「木所(香木の部分)」を切り取るかによって、切り取った部分の組み合わせ方や火の強弱により、沈香の香りは千差万別なものとなります。
六国五味は香木を産地ごとに分けてあて文字で名をつけ、味覚に分類して香りを覚える方法の一つです。同じ香を何度も聞いて香りを体で覚える稽古が行われます。16世紀には建部隆勝(たけべたかかつ)の香道秘伝書』を著します。17世紀には、味の感覚から香を分類する「五味説」が登場しました。江戸の香道の書には蜂谷宗悟香道軌範』があり、天正年間に編纂されています。六国五味そのものを説明した書には、米川常白の著とされる香伝書である六国列香之辨』が遺されています。
 

六国

  1. 伽羅(きゃら):『そのさまやさしく位ありて、苦味を立るを上品とす。自然とたをやかにして優美なり、譬えば宮人の如し。』(『六国列香之辨』より)産地:ベトナム 味:御家流=
  2. 羅国(らこく):『自然と匂いするなり、白檀の匂いありては、多くは苦を主る。譬えば、武士の如し。』(『六国列香之辨』より)産地…暹羅≒シャム≒タイ 味:御家流=(他の流派では辛とするところもあるようです。)
  3. 真南蛮(まなばん):『味甘を主るもの多し、銀葉に油多くいづること真那蛮のしるしとす、然れども外の例にも有るなり、真那蛮の品は伽羅をはじめ、その餘の列より誠にいやしく、譬えば百姓の如し。』(『六国列香之辨』より) 産地:インド南西、マラバル海岸地方 味:御家流=(他の流派では甘とするところもあるようです。)
  4. 真那伽(真南賀)(まなか):『匂ひ軽く艶なり。早く香のうするを上品とす、香に曲ありて、譬えば、女のうち恨みたるが如し。』(『六国列香之辨』より)産地:マレー半島南西、マラッカ 味:御家流=無味 (他の流派では鹹(かん)とするところもあるようです。)
  5. 寸聞多羅(すもたら):『前後に自然と酸きことを主る、伽羅にまごう、然れども位薄くして賤しきなり、其の品、 譬えば、地下人の衣冠を着たるが如し。』(『六国列香之辨』より)産地:スマトラ島 味:御家流=
  6. 佐曽羅(さそら):『匂い冷かにして酸味あり上品は焚出しに、伽羅まがう聞あり。しかれども自然と軽くして、余香に替われり。其さま僧のごとし。』(『六国列香之辨』より) 産地:産地不明 インドに似た地名があり諸説あります。味:御家流=(他の流派では酸とする流派もあるようです。)

その他:新伽羅(しんきゃら):古渡(こわたり)でない、円熟していない伽羅。江戸時代に使われ始めた新しい香であるため古い史料には出てきません。産地:インド

 

五味

  1.  シン 丁字(クローブ)いがらきようなからさ
  2.  カン 蜜を煉る香の甘さ
  3.  サン 梅のような酸っぱさ
  4.  カン 汗とりのような塩からさ
  5.  ク 薬を煎じたような苦み
 
人間は、自然物である香木に含まれる化学物質を人間の鼻という嗅覚をつかさどる器官が受容して脳に信号を出すことで嗅覚を感じ取ります。
『香道で六国五味という表現をする。六国は香木の原産地を示すが、五味というのは、これらの香りを、甘いとか苦いという味として述べたもので、これには生理学的な根拠もありそうである。味覚と嗅覚はともに化学受容器であり、脳への投射の仕方には似た面が多いからである。』というように『からだの見方』という著書のなかで解剖学者の養老孟司氏も六国五味の根拠と、六国五味が時代を超えて現代の私たちでも共有できる理由を生理学のなかに見出しています。その日の気候や、自然物である香木に含まれる水分量のわずかな変動、香を聞く側の体調などにより感じ取れる香の表情も変わってくることでしょう。
 

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  1. 共箱と箱書きのついた香炉や香合
  2. 枚数の欠けがない十種香札
  3. 伽羅や寸聞多羅といった希少な沈香の原木
  4. 希少な桑の香盆
  5. 七事式お道具
このような品は良い買取を望める場合があります。家族が香の先生をしておられたというお客様や、香道の香木や香道具が在庫になっているという企業様からのお問い合わせにも対応しており、担当者がていねいにお調べしてご返信いたします。
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