色鮮やかな色彩と独特の感性で得意の風景画を描き出す井手宣通は、戦後の日本の洋画壇の刷新を進めた洋画家として名を残しており、西洋の模倣ではない日本人の感性による新たな具象表現の可能性を追求し続けました。
帝展、新文展、日展、光風会など様々な美術団体で活躍を見せた井手宣通ですが、「新しい日本の具象絵画の登竜門として、骨太い新人の発掘と育成」をスローガンに自ら美術団体「日洋会」を発足しており、日洋会は2016年で設立30周年を迎えています。
井手宣通は美術学校では西洋画科以外にも彫刻科も卒業しており、長原孝太郎、小林萬吾など名だたる洋画家にデッサンを学んでおり、彫刻では朝倉文夫、北村西望といった現在でも高く評価されている人物たちから指導を受けました。
その後、自身も数多くの後進の指導育成にあたり、日本の洋画壇を盛り上げ、その功績は大きく評価され中古市場でも高値で作品が取引されております。
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お品数によっては出張買取も対応しておりますので、弊社より遠方であってもお気軽にご相談下さい。
井手宣通は風景画を多く手掛けていますが、中でも日本各地の祭をモチーフにした作品も多く残しており、人気シリーズとして知られています。
作品には「Nobu.Ide」と書かれている事が多く、このサインがあれば井手宣通の作品という可能性が高くなります。
真贋がはっきりとしている作品であれば問題はありませんが、詳細がはっきりとしないけれども井手宣通の作風に似ている作品をお持ちでしたら、お気軽にいわの美術までご相談下さい。
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