外光表現を取り入れた画家の一人としてその名を挙られる画家・小林萬吾は日本洋画の先駆者として知られている原田直次郎に絵画の基礎を学んでおり、精密な写実画を会得しています。
その後、黒田清輝のもとで外光表現を取り入れた作風を手掛けるようになると黒田清輝の影響を強く受けた外光表現を取り入れた明るい色彩の作風を展開するようになります。
これは穏健な画風の日本洋画の正統派ともいえる作品と評価されています。
小林萬吾は文部省から派遣され、フランス、イタリア、ドイツに留学経験を持っており、この経験から画家として多くの事を学び、作風にいかしていきました。
また、白馬会の最初の会員として出品を続け、文展、光風会展と活躍の場を広げていき、官展系においては審査員などをつとめ、日本の洋画壇に大きな影響を与えました。
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小林萬吾の作品は、風景画、静物画、人物画(裸婦画)など多岐にわたって展開されており、どの作品も高く評価されています。
出回っている作品数が少ないせいか中古市場でも高値で取引されている事が多く、いわの美術でも高価買取で対応できる作家となっています。
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