伊藤赤水の無名異焼のお買取り致します
現在いわの美術では伊藤赤水の無名異焼のお買取りを強化致しております。
特に高額でのお買取りが期待できるお品物は、
「窯変」や「練上げ」など、伊藤赤水の代表的な技法が用いられた作品です。
お手元にご売却をお考えのお品物がございましたら、いわの美術へご相談ください!
略歴
伊藤赤水 Sekisui Itou
江戸後期から続く無名異焼(むみょういやき) の窯元である伊藤家の五代目で、現代無名異焼の大家としてその名が知られています。
1941年に新潟県佐渡市で四代目赤水の長男として生まれました。
1966年に京都工芸繊維大学工芸学部窯業工芸学科を卒業後、祖父に師事し無名異焼の技術を学びました。
1972年39歳で日本伝統工芸展に初入選を果たし、日本陶芸展でグランプリを獲得した後1977年に赤水窯を継いで五代目を襲名しています。
伊藤赤水は一般的に失敗とみなされていた無名異焼の赤に生じた黒い窯変をアクセントとして認め取り入れた窯変作品は国内のみならず海外でも高い評価を受けています。
その従来の概念にとらわれない独自の作風で2003年に61歳の若さで国の重要無形文化財「無名異焼」(人間国宝)に認定されました。
伊藤赤水は「窯変」の他に色土を何層にも重ね文様を作りだす「練上げ」を用いた作品も高い評価を受けており、赤水の代表的な技法として広く知られています。
無名異焼の特徴
無名異焼とは佐渡金山の麓から採取される「無名異」という酸化鉄を多く含んだ赤土を用いて作られる焼物を指します。昔は漢方薬として止血にも用いられていた土で文政2年(1819年)に伊藤甚平が無名異で楽焼を焼いたのが始まりとされています。
「無名異焼」は、高温で焼き締めるため非常に丈夫で吸水性がなく、叩くと澄んだ金属音のような高い音を出すことが特徴的です。
無名異の土が非常に微細で粘着性もないことから陶土としては非常に扱いづらい土であるため、無名異焼の制作には非常に高い技術が必要になります。
多くの無名異焼は土本来の色合いを生かした赤一色のシンプルなものでしたが、伊藤赤水の高い技術力からなる「窯変」や「練上げ」の技法が融合することにより新たな可能性が開拓されました。
・「窯変」とは…陶磁器の焼成過程で炎と釉の
(伊藤赤水の窯変作品では、片面もしくは上部が黒く窯変していることが多い)
・「練上げ」とは…複数色の粘土を重ねあわせくるくると巻きつけ、断面をカットしたものを敷き詰め成型することでることにより様々な
2003年 国の重要無形文化財「無名異焼」保持者の認定を受けました。伊藤氏は従来のシンプルな朱泥作品に、窯変と練上げを融合させて新たな無名異焼を生み出しました。>
まとめ
・伊藤赤水は無名異焼の最高技術保持者として人間国宝に認定されている
・「窯変」や「練上げ」などの技法は伊藤赤水の代表的技法で、高い技術力とデザイン性の高さにより評価されている。
代表作:「無名異窯変壺(むみょういようへんこ)」「無名異練上花紋(むみょういねりあげかもん)」「佐渡ケ島」