北村隆について

北村隆は1946年に石川県小松市に生まれました。

九谷焼の生産が盛んな町で育ち、工房アルバイトで目にした九谷焼の茶碗に魅了され陶芸の道を志します。

周りを代々受け継ぐ工房がひしめく中、北村はまったくの未経験からの船出でした。

しばらくの間は仕事も少なく苦労の日々を送っていましたが、1973年の第6回日展初入選以後27回の入選を果たし、1986年に日展会友となるなど北村の実力は徐々に認められてゆきます。

日展を主な活躍の場とした北村ですが、日本現代工芸展や石川県伝統工芸展でも初入選後連続で入選を果たしています。

その後数多くの賞を受賞し、その人気は国内のみならず海外へと広がってゆきました。

1992年フランスニース市アポロポリス美術館国際展へ出品し銅メダル受賞、同年フランスのルーブル美術館で北村の代表的作品である「北前舟飾皿」を展示し大きな反響を呼びました。

1997年には通商産業大臣より伝統工芸士に認定され、現代美術展審査員に就任するなど活躍の場を拡げており、2013年には台湾・台北にて個展を開催しています。

現在でも全国百貨店やギャラリーで個展を開くなど勢力的に活動を展開し多くのファンに愛されている作家として活躍しています。