今回いわの美術では、画家や陶芸家など様々な才能を持ち合わせている魯山人の徳利をお買取り致しました。
魯山人
魯山人は、生まれて半年経たないうちに貧しい暮らしや父親の死、母親の失踪を経験し、生後半年から5歳までは育ててくれた人の病死、行方不明、虐待を経験するなど悲惨な運命を辿っていきます。
その後虐待された家から助け出され、近所の人の勧めで木版師の福田武造の家に養子に入る事となり、以降本名の北大路を名乗るまで福田の性を使い続けていたそうです。
魯山人は、幼少期に悲惨な経験を沢山してきましたが、そんな悲しみを跳ね除けるかのように、その後様々な才能が開花していきます。
養子に入った福田家で炊事係を行った事から味覚と料理の基礎を学び、10歳では後に画家となる竹内栖鳳が飲食店の看板に描いた一筆書きに亀と文字に惹かれ絵に対して興味が高まります。
13歳では画学校の進学を希望するものの経済的な理由から断念し、義理父の木版の仕事を手伝いながら扁額や篆刻などの知識を高めていき、初の書道コンクールでは3作品の受賞を果たしました。
その後書家である岡本可亭の内弟子として3年間の勉強期間を経て独立し、1912年にはとあるお金持ちに才能を認められ食客として招かれ、書や篆刻製作の場を提供された事で数多くの襖絵や篆刻作品を製作します。
1916年に本名の北大路を継いでからも様々なお金持ちの食客を重ねて食器と食の考えを深め、1921年には会員制の美食倶楽部という食堂を始め自身で料理や食器も作っていたそうです。
魯山人 徳利
画家・陶芸家・書家という様々な顔をもっていた魯山人は1959年に肝硬変で亡くなりましたが、彼の残した作品は現代でも高い評価を得ています。
今回お買取りさせて頂きました魯山人の徳利も、白地の背景に染付の色が綺麗に浮かび上がり、シンプルながら雰囲気漂う素晴らしい作品となっております。
弊社いわの美術では、魯山人の作品を高価買取しております。
魯山人の作品はとても有名な為、本物ですと高価買取も期待出来ますが贋物なども多数出回っております。
査定方法にはお電話もございますが、魯山人のお品物は実際にお品物を拝見しないと査定額のご提示が難しいので、メールやLINEでお写真を送って頂く方法をオススメ致します。
その際、全体・絵柄のアップ・陶印のアップ、画像を頂けますとスムーズに査定が出来ます。
弊社いわの美術では、魯山人の作品以外でも様々なお品物をお買取り致しております。
日本陶芸界の巨匠の板谷波山や、人間国宝の富本憲吉、現代作家の前田正博、煌びやかでユニークな作風が特徴の陶芸家の富田美樹子、海外でも有名な葉山有樹などの作品もお買取り致しております。