京都で生まれた楠部彌弌は陶器工場を経営する家庭で生まれ、幼い頃から陶器作品に触れる生活を送っていました。
両親もこのままいけば陶芸の世界に入ってくれると思っていたのですが、楠部彌弌は陶芸よりも絵画の勉強をしたいと思うようになり、美術学校への入学を希望します。
ですが、両親の強い意向により陶芸の技術や知識を学ぶべく地元の陶磁器試験場特別科に入り、21歳では京都にある粟田山で自身の作品制作を開始しました。
1924年にパリの万国博覧会で初受賞を果たし、1927年には帝展でも初入選を果たします。
以降、様々な賞を受賞し、展覧会の審査員を務めるなどして自身の作品製作だけでなく、後世の育成にも力を注ぎました。
その後81歳で文化勲章を受章、85歳では日本新工芸家連盟会長に就任を果たすも2年後の1984年にこの世を去ります。
楠部彌弌の作風
楠部彌弌は様々な作品を製作していますが、中でも彩埏(さいえん)と名付けられた作品がとても評価が高くなっております。
彩埏(さいえん)とは、江戸時代に導入された釉下彩という色彩技法から楠部彌弌が独自に生み出した技法です。
釉薬を磁土に混ぜ薄く伸ばし何層にも重ねる事で立体的な模様が浮かび上がります。
また、模様を施した後に焼成する事で綺麗な発色が生まれます。
柔らかい発色と模様の曲線が合わさる事で全体的に優しい作品に仕上がりました。
弊社いわの美術では、楠部彌弌の作品をお買取り強化しております。
その中でも上記でご紹介した彩埏(さいえん)という技法で作られた作品は市場に出回っている数も少ない為、高評価でお買取りしております。
楠部彌弌の作品をお買取りする際には、作品全体・陶印のアップ・箱書きのお写真とお品物の大きさをお問い合わせフォームやLINEから頂けましたら査定が可能です。
楠部彌弌の作品以外でも様々なお品物をお買取りしております。
高価買取が可能な陶芸家
辻村史朗・池田省吾・前田正博・入江光人司・神山清子
十三代今泉今右衛門・葉山有樹・浜田庄司・河井寛次郎
佐伯守美・藤原雄・野々村仁清・林正太郎・十三代中里太郎右衛門などなど・・
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