景徳鎮とは、中国の江西省東北部に位置する景徳鎮市の景徳鎮窯で作られた作品の事を指し、いつの時代から作られた窯なのかはっきりとされておりませんが、唐時代には作られていたと言われています。
景徳鎮市は、元々昌南鎮市、窯は市と同じ名前で昌南鎮窯と呼ばれ、純白の粘土「カオリン」と燃料用の薪などが豊富にあり、古くから陶磁器を数多く生産している陶器つくりの町として栄えていました。
宋時代に入ってからの昌南鎮窯は、どの窯よりも存在感を発揮し始め、素晴らしい作品を沢山作り続けます。
また昌南鎮窯の特徴でもある透き通る白磁作品は、歴代の皇帝達を魅了し続け、中でも、北宋の第三代皇帝である真宗は昌南鎮窯の作品を大変気に入り、当時の年号であった景徳という名を陶器につける事を許されたのです。
それに伴い、昌南鎮市も景徳鎮市となり、窯も景徳鎮窯と名付けられ、ここから景徳鎮窯が始まりました。
元時代には、コバルト顔料を使った染付の生産が盛んとなり、その美しさから皇宮専用の陶磁器として使われ、また世界各国から沢山購入されるようになります。
その後宮廷用の官窯と一般販売用の民窯の2つを建築、明時代には景徳鎮が窯業の中心となり染付だけではなく、まるで絵画のような色絵を施した陶磁器を大量に生産しました。
景徳鎮が作る陶器は多くの人々から人気を博し、日本の伊万里焼やドイツのマイセンなどが景徳鎮の作品をモチーフに陶磁器を作ったそうです。
現在でも景徳鎮では日常生活で使う作品が常に作られています。
弊社いわの美術では、1,000年以上の歴史を誇る景徳鎮の作品をお買取りしております。
今回こちらの記事で使用させて頂いたお品物は景徳鎮の中でトップを誇る陶芸家の鄧肖禹がデザインした作品となります。
桜と薔薇の間に2匹の孔雀が描かれていますが、孔雀の羽やお腹の部分の模様、桜と薔薇の花びらがとても繊細に描かれている素晴らしい作品です。
こちらのお品物のように有名な陶芸家の作品や、景徳鎮が活躍した宋や元・明・清時代の作品ですと高価買取が期待出来ます。
宋・元・明・清時代の景徳鎮では、宮廷に出す作品を主に作っていたので、不出来な物は破棄されていたそうです。
その為、残されている数も少なく非常に希少なお品物となっています。
ですが、景徳鎮は中国陶器の母とも言われるほど有名な窯なので、偽物も多く作られています。
真贋は景徳鎮の作品を数多く見てきた査定員でないと判断が難しい為、お売りになりたいお品物で景徳鎮の作品か分からない場合は、弊社いわの美術にご連絡頂ければ景徳鎮の作品に熟知した査定員がお調べ致します。
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