燕鎚起銅器・銀器をお買取りいたします【買取・新着情報】

燕鎚起銅器・銀器をお買取りいたします
2023.6.15

燕鎚起銅(銀)器と玉川堂の歩み

新潟県の中央部に位置する燕市は、ナイフ、スプーン、フォークなどを中心とした洋食器づくりで世界的にも知られ、その生産量は日本国内の9割以上を占めます。

その金属加工業は、江戸時代初期の和釘の生産によってはじまります。その後、近くの弥彦山で銅が産出されるようになったこともあり、銅細工が盛んになりました。


江戸後期になると、仙台から訪れた渡り職人が、銅板を金鎚で打ち縮めて形を作る鎚起銅器の製法を人々に伝えます。そして、その技術を習得した人物のひとりでもある玉川覚兵衛(1799-1872)が、1816(文化13)年に玉川堂を創業し、鍋や釜、やかんといった生活道具を中心に鎚起銅器の生産を始めました。


明治維新を経て、外国との交流が盛んになると、新政府は近代化や工業化の資金を得ることを目的に、工芸品の輸出拡大を目指します。玉川堂は1873年、日本が初めて公式参加したウィーン万国博覧会に出品し、海外からも多くの注目を集めました。以後、玉川堂は、国内外の博覧会への出品を続けるとともに、彫金の技術を取り入れるなど、燕鎚起銅器を『使う道具』から『観る美術工芸品』としての領域まで高めていきました。


このように、燕鎚起銅器の歴史は、玉川堂が創業した時代に始まり、その唯一無二の技術は現在にいたるまで200年以上も受け継がれ、後世への継承を要する技術として、1980(昭和55)年に国の無形文化財に、翌81年には国の伝統的工芸品に指定されています。

銅の特性を的確にとらえ、実用的で美しい銅器を作り続ける玉川堂は、古い技術を受け継ぐだけでなく、茶器などの商品開発にも努め、製品の近代化や美的向上に画期的な進歩を遂げ続けました。玉川堂6代目の弟にあたる玉川宣夫は、金属の色の違いを利用して木目模様を作り出す金属加工技術である木目金(もくめがね)の世界的な第一人者として、2010(平成22)年に、いわゆる人間国宝に認定されています。



茶托について

煎茶を差し出すときに茶碗をのせる台として使われます。流派により、「托子」「茶台」「納敬」など呼称が異なります。


古くは、正式な場合、天目台と呼ばれる道具が使われていました。その後しだいに簡略化され、茶碗を直接卓上においてすすめるという方法に変わりましたが、より丁寧に客に対する敬意を表すための礼儀として、一つひとつを小さな盆にのせて出すやり方が考え出され、今日の茶托の形にまとまったと言われています。

畳の敷かれた茶室、あるいは書院や書斎などの座敷でお茶を供する場合、畳にじかに茶碗を置くことの不都合から、茶托は日本国内ではとりわけ主要な茶器のひとつとして発展していきました。


材質としては、錫や銀など金属製のものが特に好まれます。煎茶碗が小さく、軽いものであるがゆえに、茶托には多少の重量感があったほうが、手に受けたときの質感が心地よく馴染むのがその理由のひとつです。また、長年使い続けることにより、古色が加わり、風合いが増すのもその魅力で、多くの人に愛用される要因となっています。


茶托は主役である茶碗に対して、脇役的な役割を持ちますので、あまり目立つものは避けられ、端正、簡素、扱いやすさといった点から、円形(円式)のものが普及しています。ほかに、楕円式木瓜(もっこう)式荷葉(かよう)式、輪花(りんか)式、などがあり、輪花式にはさらに、菱花(ひしばな)式、梅花式、芙蓉(ふよう)式などと細分化して呼ばれます。 


       


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