藤哲斎の作品をお買取りいたします。
いわの美術でお買取りしたお品物から、藤鉄斎の竹作品をご紹介いたします。
藤哲斎は大正から昭和にかけて竹工芸で活躍し、煎茶道具や香道具などを多数残しています。
こちらは「香筒」というお品物で、線香を携帯するための道具として墓参や旅行に用いられます。
藤哲斎について
作家個人としての経歴は不明な部分が多いものの、昭和前期から中期の広島県にて彫刻工芸の分野で活躍し、広島の名工として地元や近隣の地域で多くの作品を残しています。
広島県は安芸郡熊野町や呉市川尻町など筆の名産地であり、藤哲斎もはじめは筆に文字を彫る仕事をしていましたが、先輩作家に彫刻の才能を見いだされ、技を磨き彫刻工芸で独立します。
そのさい師匠の磨哲から哲の字をもらい受け、苗字の一字と合わせ、号を藤哲斎としました。
広島県で活動し昭和30年には広島県美展で入選しており、作品の多くは近隣地域の煎茶・骨董愛好家のもとに渡りました。
そのため現在も近畿以西の特に中国・四国地方から多く発見される傾向にあり、ご親族が近辺に由来される方、煎茶道具をたくさんお集めだった方の蒐集品のなかに見つけられる可能性があります。
藤哲斎の作風
作品は竹をおもな素材とした煎茶道具が多く、とくに茶合(仙媒、茶量)は現在の中古美術市場でも多く流通しています。
茶合(仙媒)は限られた面積ながら様々な図案を彫ることができ、藤哲斎は卓越した技術と繊細な表現力をもって、茶合を優れた美術工芸品へと昇華しました。
モチーフは文人趣味の煎茶人に好まれる中国古典や漢詩をはじめ、人物や動物、季節を彩る草木と虫、煎茶道具の並んだイラスト風の煎茶図など多岐にわたり、藤哲斎の教養に裏付けられたセンスが窺えます。
竹に彫刻を施した作品が多いなか、彩色を施した高盛蒔絵の作品もあり、一風変わった魅力をもつ希少品となっています。
茶合のほかは茶巾筒、碗筒、煎茶盆、香筒があり、いずれも瀟洒な美しさで人々を惹きつけ、作家の没後も愛され蒐集家に求められる品となっています。
藤哲斎の煎茶道具をお買取りいたします。
藤哲斎は、作家自身の情報があまり知られていないにも関わらず、作品自体の魅力によって骨董・中古美術市場で評価されている珍しいケースと言えます。
中古美術市場でお取引される作品は茶合がもっとも多く、次いで香筒・碗筒・煎茶盆などが並びます。
いわの美術では骨董品・美術品を中心に幅広くお買取りを行っており、とくに茶道具・煎茶道具・書道具は需要があり力をいれております。
藤哲斎の作品は煎茶道具が多く、観賞・実用の両側面からの需要があり、多くの蒐集家に求められており、お買取りは高評価が期待できます。
藤哲斎の作品のお買取りでは、下記の点がポイントとなります。
・品物の内容(茶合か香筒か、彫刻のモチーフ等)
・品物の状態(ヒビ・欠け・割れ・汚れ等)
・共箱の有無
ご自宅やご実家、蔵や倉庫のお片付けで、ご売却をお考えの藤哲斎の作品がありましたら、いわの美術にお任せくださいませ。
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