石ノ森章太郎作品のシルクスクリーンをお買取りいたします。
石ノ森章太郎は手塚治虫らとともに昭和マンガ界隆盛期の作家たちが住んだトキワ荘の一員でした。
早くから速筆で活躍し、写真のお品物のモチーフとなっているサイボーグ009をはじめ、仮面ライダーのキャラクター原案に携わったことで昭和を代表する漫画家として知られています。
石ノ森章太郎について
石ノ森章太郎は1938年に宮城県登米郡石森町の公務員家庭の長男として生まれ、五人兄弟の中で育ちます。
3歳年上の姉は生来病弱で、姉に学校や外での楽しい出来事を話すために絵を描いていたことが、漫画家となる土台になりました。
中学在学中から同人雑誌での作品発表、毎日新聞への4コマ漫画投稿と入選を繰り返し、高校在学時にはすでに漫画業界において宮城県に天才がいると噂されるほどの存在でした。
投稿作が手塚治虫の目に留まると「鉄腕アトム」のアシスタントの一人となり、その後も手塚の仲介により16歳で漫画家としてデビューを飾りますが、厳格な父から反対を受けます。
一番の理解者であった姉による説得の甲斐があり高校卒業後の1956年に上京を果たすと、姉とトキワ荘で共同生活し、石ノ森章太郎は漫画家として活動、姉は東京で治療を受けながら生活しました。
しかし上京から僅か1年で姉は早逝してしまい、この衝撃は作風においても転機をもたらします。
1959年に手塚の代わりにアニメ「西遊記」の現場に派遣されると、そのまま東映アニメーション入りを希望するほどでしたが、絵柄がアニメーションスタジオ向けでないことから漫画家に専心することとなりました。
しかし、大学進学の学費のために始めた漫画家は石ノ森の目的ではなく、心機一転の足掛かりとして1961年には70日間の世界一周旅行を体験します。
旅費は原稿料を出版社から前借して補填していたため、帰国後は再び原稿に追われ漫画家を辞めることはありませんでしたが、この長期旅行を機にあらたな視点で漫画を描き始めたと後に語っています。
翌年には長く住んだトキワ荘から転出、そして1963年にトキワ荘の仲間とともにアニメーション制作会社「スタジオ・ゼロ」を立ち上げます。
翌1964年から連載スタートした「サイボーグ009」がヒット作となり、第七回講談社児童まんが賞を受賞し、「佐武と市捕物控」でも第13回小学館漫画賞を受賞するなど、1960年代は石ノ森章太郎が一流の漫画家として広く認知される時代となりました。
1971年、東映特撮作品「仮面ライダー」の原作と漫画化を担当し、キャラクターデザインと設定の企画段階から携わり、仮面ライダーシリーズを皮切りにテレビ原作者としても活躍を始めます。
「仮面ライダー」では主題歌の作詞も担当、コロムビア・ゴールデン・ディスク賞を受賞します。
スター漫画家であるだけでなく、日本のエンターテインメント業界で幅広く活躍する大御所となった石ノ森章太郎は、1981年から日本漫画家協会の理事を務め、1986年にはそれまで使用した「石森(いしもり)」から「石ノ森(いしのもり)に改名しています。
1988年に「マンガ日本経済入門」で第17回日本漫画家協会賞大賞を受賞し、日本語・流行語大賞にも選ばれ、1990年代に入ると「経済審議会」臨時委員への選出や文部省の青少年に関する調査研究委員にも招聘されました。
1994年に「マンガジャパン」が発足すると代表世話人に就き、1996年には「東アジアMANGAサミット」議長をつとめ、晩年まで存在感のある活躍を続けながら1998年に永眠されました。
生涯の全作品に対し勲四等旭日章緩章・文部大臣賞が授与され、漫画および漫画界への長きにわたった貢献を称えて手塚治虫文化賞・特別賞が授与されています。
石ノ森章太郎のシルクスクリーン作品をお買取りいたします。
シルクスクリーンやジークレー、リトグラフなどいずれの版画も油彩や水彩の肉筆画と同様に、温湿度・日光や蛍光灯の影響が懸念されます。
版画作品をお持ちの場合は、ご売却予定の有無にかかわらず、通気と直射日光や光源近接などにご注意ください。
写真のお品物は別添で販売店の保証書が添付され、純正のハードケース入りの豪華な装丁、そして絵本体にシミやヤケなどのダメージもなく状態良好であったため、高評価でのお買取りとなりました。
アートコレクションハウスにより販売されている、石ノ森章太郎のシルクスクリーンなどはインテリアアートとして人気が高く、中古市場でも多数のお取引がみられます。
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