ユンハンス製のアンティーク時計をお買取りいたします。
写真のお品物はドイツの老舗時計メーカー、ユンハンス製の壁掛け時計「バイオリン」です。
明治時代にドイツより輸入されたアンティーク品で、バイオリンに似た形状からの愛称ですが当時は黒漆瓢形と呼ばれていました。
流線形のデザインは柱時計の中でも珍しく、古時計愛好家の間でもいつかは手にしたい名品として愛されています。
ユンハンスとは
ユンハンスは1861年エアハルト・ユンハンスとクサヴァー・ユンハンス兄弟により、シュヴァルツヴァルトの中心部にあるシュランベルクで創業しました。
壁掛け時計を主力製品として20世紀初頭には大企業となり世界最大の時計メーカーに成長します。
1927年にユンハンス最初の腕時計が作られると次第に主力は腕時計など小型製品へ変わり、世界恐慌の影響で不振となった競合を買収するなど規模を拡大し、現在でもドイツ一を誇る時計メーカーとして腕時計を生産しています。
ドイツ製アンティーク時計について
19世紀中期のドイツ・オーストリアでは、職人が技巧を凝らし時計に時間を示す機能以外の芸術的価値を求める風潮が高まりました。
いわゆる柱時計の形状をしたそれらをVienna Clock(ヴィエナ/ビエンナクロック)と総称し、アンティーク時計の中でも人気を博しています。その後広く一般に普及するにあたり時計メーカーが小型と規格化をすすめ生産されたものをVienna Regulator(ヴィエンナ/ビエンナレギュレーター)と呼びます。
ドイツのアンティーク時計の有名メーカーは他にレンツキルヒやグスタフ・ベッカーなどがあり、その中でユンハンスはモデル化した製品を大量に生産する合理化された経営方針を持っていました。
1890年からは輸出に力を入れ、Jマークも五芒星から八芒星に変更し、文明開化を進めていた明治中期の日本にも多くの輸入品が入ってくることとなりました。
明治中期から後期になると時計店のカタログも発行され輸入時計の人気は高まりますが、輸入純正品は柱の太さや欄間など和室と合わない場合が多く、時計の機械部分のみを輸入し外側の箱は日本で作られた国内組み立て製品が多数流通します。
明治~大正時代の日本では、壁掛け時計のうち三方がガラス壁で振り子のある細長いタイプは和製外来語でスリゲルという呼称で親しまれました。
スリゲルの上半分は破風、下半分を上戸と呼び、破風部分には趣向を凝らした彫りのあるものも見られ、ドイツ製には伝統的なゴシック様式やユーゲントシュティールの影響を受けた意匠が、日本製には牡丹など日本的なモチーフが見られ、それぞれ異なる魅力を持っています。
素材についても日本家屋に合う黒柿や褐色漆など伝統素材が用いられ、時を経ても美しさが損なわれず、味わいを増すお品となっていです。
ユンハンス製「バイオリン」をお買取りいたします!
今回お買取りしましたユンハンスのアンティーク壁掛け時計はバイオリン型の愛称で呼ばれ、流線形の側部が美しい人気のお品でした。バイオリン型は戦後にうまれた呼称で、輸入当時の明治では瓢箪に似ていることから瓢型と呼ばれカタログにも記載されていました。
破風と縁全体にまで草花文様が彫られ、ビートスケールもついた豪華な仕様であったため高価お買取りとなりました。
いわの美術では幅広いジャンルの骨董品・美術品をお買取りしております。アンティーク時計は市場でも継続的な人気があり、お買取りに力を入れております。
ご自宅やご実家、お店や蔵の整理などで手放されるご予定のユンハンス製時計がありましたら、ぜひ、いわの美術へご連絡ください!専門の査定員が拝見し、次に大切にして下さる方への橋渡しをいたします。
お買取り査定のお申し込みは、お電話・メール・LINEで受付しております。お写真を添付いただきますとネット無料査定が可能となり、お勧めいたします。お客様からのご連絡をお待ちしております。
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