鶏血石の印材をお買取りいたします。
写真のお品物は、中国三代石宝に数えられる貴重な印材・鶏血石(けいけつせき)です。
篆刻に用いられる印材や、石紋と質感を楽しむ鑑賞石として、古くから珍重されてきました。
鶏の血に例えられる鮮やかな赤色は辰砂によるもので、中国南東部の浙江省臨案県のみで採取される、特別な鉱物です。
その希少性から金より高価とされた時代もあり、中国骨董のなかでも衰えない人気があります。
いわの美術では、鶏血石のお買取りを行っております。
鶏血石とは
鶏血石(けいけつせき)は、中国南東部の浙江省のうち、杭州市臨案区昌化鎮で採掘されます。
文革後の開放経済で発展めざましい中国沿岸部に位置し、南には鶏血石と並び「中国印材三宝」に数えられる田黄石・芙蓉石を産出する寿山のある福建省が隣接しています。
鶏血石採掘は元・明時代の農閑期に農民の副業として始まったとされ、美しい色合いと篆刻に適した石質から文人に愛されました。
清朝では康熙帝や乾隆帝など名君にも重用され、古く赤味の強い鶏血石は現代でも中国の宝である「文物」とされています。
鶏血石の種類
浙江省の昌化で産する昌化石に属する、昌化鶏血石が伝統的な鶏血石であり、古来からの文物はすべてこれに分類されます。
しかし良質な鶏血石は採り尽くされたとも言われ、現在新たに採掘されているのは全く異なる産地の似た性質のものになります。
この新世代の鶏血石は、内蒙古自治区の巴林(ぱりん)で産出し、巴林鶏血石という呼称で区別されます。
巴林鶏血石は、昌化鶏血石よりもオレンジ寄りの赤を特徴とし、2000年前後から日本へも入ってきました。
文物として長い歴史をもつ昌化鶏血石は、それだけ贋物の流通も多く、目利きですら判別の難しい品物が多いとされています。
それに対し、比較的安価に手に入る巴林鶏血石は、石質が良く彫りやすく、色味も美しいため、昌化鶏血石とは区別されながらも優れた品となっています。
鶏血石の色
鶏血石の名前の由来となった鮮烈な赤は、辰砂(しんしゃ)によって発色します。
辰砂は顔料としても用いられ、絵画や磁器の絵付けにも用いられる、中国美術に馴染みの深い物質でもあります。
鶏血石は質によってランク分けされ、なかでも赤色の割合の多い物ほど珍重される傾向にあり、もっとも赤味の多いものは「大紅袍」の別名を与えられます。
1972年の日中国交正常化を祝い周恩来外相から贈られたものもこれに相当し、これを超えるほど赤色に満たされたものは国宝級となる非常に貴重なものと言えます。
鶏血石のお買取りを強化中です!
いわの美術では、骨董品・美術品を中心に、幅広いお買取りを行っております。
中国文物として、日本でも長く愛されてきた鶏血石は、現在国内外で人気が高騰しております。
また自然資源ゆえに採掘量には限界があることから、古い鶏血石の市場価値が高まりつつあると言えるでしょう。
日本にとくに多くの鶏血石が入ってきたのは、1960~70年代の文革期ですが、この頃のお品は中国風の刺繍入り、または木の小箱に入った2個1対のものが見られます。
鶏血石は昌化石・巴林石の区別をはじめ、偽物にも注意が必要なため、査定には高度な見識が求められます。
いわの美術では骨董品を得意とし、中国文物も長年にわたるお買取り実績がございます。
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