南桂子の銅版画作品をお買取りいたします。【買取・新着情報】

南桂子の銅版画作品をお買取りいたします。
2019.1.18

南桂子の銅版画作品をお買取りいたします。

 買取りの南桂子の銅版画


南桂子は昭和期に銅版画で活躍した作家です。森林の木々や小鳥、少女など愛らしいモチーフを得意とし、油彩画から美術製作に入るも銅版画へ転向し、戦後の代表的な銅版画家の一人となりました。

  

南桂子について

南桂子は富山県射水郡下関村の地主の三女として1911年に生まれました。祖母は科学者の高峰譲吉の妹であり、父は東京帝国大学法科大学を卒業しており、母もまた日本女子大学国文科を卒業しており学問的素養に富んだ環境でした。

しかし実母は早くに他界し父も12歳の時に急逝したため、高岡市内の親族と暮らすことになります。

美術や絵画への関心を持ちながら1928年に富山県立高岡高等女学校を卒業した後、養い親の意向で一度目の結婚をして子供も4人生まれますが、美術家となる夢を捨てきれず離婚します。

太平洋戦争終結後の1945年に長男を伴って上京し、作家の佐多稲子から知遇を得ます。

当時お互いに離婚して再出発するさなか、佐多稲子は南桂子を新進の児童文学作家として執筆していた壷井栄に紹介し、絵画だけでなく詩作も試みていた南桂子は壷井栄から童話について学ぶこととなりました。

また画家の森芳雄とも交流を得ると油彩画を習い、1949年第13回自由美術展に「抒情詩」を出品するなど油彩画家として活動するなか、森芳雄のアトリエでのちに夫となる銅版画家の浜口陽三と出会います。

 浜口の手ほどきで40歳を過ぎてから銅版画の世界へ足を踏み入れ、1954年に浜口を追いかけ渡仏するとパリで結婚しました。

買取りの南桂子の作品

パリではジョニー・フリードランデルの版画研究所で本格的に銅版画を学びだし、腐食技法の一つであるアクアチントなどを習得します。

南桂子の活躍はフランスにおいても1955年に自由美術家協会会員への推挙に続き、1956年には銅版画作品「風景」がフランス政府買上げとなるなど快挙を続け、1957年にニューヨーク近代美術館のクリスマスカードに「羊飼いの少女」が採用されると国際的な活躍を見せるようになります。

翌年ユニセフのグリーティングカードに「平和の木」が採用されると、200万枚以上の発行に次ぎ2度の増刷を重ねる好評なりました。


これらの活躍により日本国内でも銅版画家として認知されるようになり、1960年の東京銀座の日動画廊での個展、翌年の神奈川県近代美術館での「フリードランデル・浜口陽三・南桂子版画展」などが開催されます。

1964年にはユニセフの1966年版カレンダーに「子供と花束と犬」が採用され、南桂子の平和でメルヘンな誌的世界はひろく国内外で愛される作品となりました。

1961年から20年にわたったパリの画廊との専属契約が終わった1982年、帝国ホテルの全客室に南桂子の銅版画が設えられ、パリからサンフランシスコへ移り海外在住であったものの1984年に日本版画協会名誉会員に推挙されます。

上京と再出発のために離婚し離れた郷里では、1990年になりようやく高岡市美術館で「南桂子展・銅版画にみるメルヘンの世界」を開催し凱旋を果たしたと言えるでしょう。

1996年に日本に帰国、1998年に夫浜口陽三の作品を常設展示する「ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション」が開館し、自身の作品も所蔵されました。2000年に夫を看取った4年後、南桂子も93歳で生涯を閉じました。

             

南桂子の作品をお買取りいたします。

南桂子が銅版画として活躍した頃、同時代に夫の浜口陽三のほか日本の銅版画の先駆者であった長谷川潔や同世代の駒井哲郎が活躍していました。

銅版画家の仕事が注目される時代、独自の詩情をたたえた優しさと、無駄のない簡潔な銅版画特有の美しさは際立って人気を集め、現在も熱心な蒐集家がいます。

買取りの南桂子の銅版画 ご自宅やご実家の整理、蔵や倉庫のお片付けなどで、ご売却をお考えの南桂子の銅版画作品がございましたら、ぜひ、いわの美術へご一報くださいませ。

銅版画作品のお買取りでは、ご購入時に画廊などにより添付された証書、刷数のわかるシリアルナンバーの記載の有無、絵や額装の状態などが重要となってまいります。

いわの美術では美術品・骨董品を中心にお買取りを行っております。

銅版画作品も過去にお買取り実績があり、専門の査定員が拝見し市場を鑑みた最高値をご提示できるよう尽力しております。


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