村越風月の朱泥急須をお買取りしております。
ロクロ挽きの味わいを残した作品が特徴で、常滑本来の美しさ、質感、そして日用品としての機能美を追求した彼の作品は高い人気を誇り、お茶を飲まれる方なら知る人ぞ知る作家のひとりではないでしょうか。
作家について
村越風月は1950年(昭和25年)、愛知県常滑市に生まれました。この地域は急須の生産量が全国一と言われており、彼自身の家も窯元だったそうです。やきものをごく身近に感じて育ち、高校に通いながら若干15歳で人間国宝である三代山田常山に師事し、その卓越した技術を学びました。数々の努力を重ねて技術を磨き、やがて急須で初めて日本工芸会賞を受賞するまでになります。美しく使いやすい急須を50年以上追求し、現在では国内外で高い評価を受け、常滑焼を代表する人気作家のひとりとなりました。
常滑焼の歴史と魅力
常滑焼とは愛知県常滑市周辺で焼かれる陶器の呼び方で、日本六古窯のひとつとして広く知られています。始まりは平安時代末期とされており、「古常滑」と呼ばれる粘土を焼き締めた碗・壺・甕などが主な生産品でした。当時の窯は簡易的なつくりの穴窯でその数は知床半島地域で3000基以上とも言われています。壺や甕は貯蔵具として特に重宝され、伊勢湾に面した地であったことから海運で日本中へ広まりました。ここから時代の変化と共に常滑焼は大きく発展していくことになるのです。
江戸時代になると藩の御用窯となる窯元が数多く出現し、現代の急須の原型となる「朱泥急須」を完成させた初代・杉江寿門など数々の名工たちが功績をあげました。
この時代は庶民の間で煎茶が広く普及したことも影響して、常滑焼でも急須を中心とした茶道具の製作が盛んに行われるようになります。
明治以降はレンガやタイル、衛生陶器なども量産し、近代国家建設の一翼を担うやきものの産地となりました。
常滑の土はやきものに適した酸化鉄を含む粘土質の陶土であり、焼き上がると柔らかな朱色を帯びるのが特徴です。また釉薬を使わず肌は土そのものなので、光を吸収し深みのある色合いと思わず触れたくなるようなしっとりとした質感が魅力と言ってもいいでしょう。デザインもさることながら、常滑焼の朱泥急須は内部表面が多孔質のためカテキンを吸着しやすく渋みを少なくします。そして陶土に含まれる鉄分とお茶の成分であるタンニンが反応し、苦みが取れてまろやかな味になるので、優れた性能を合わせ持つと言ってもいいのではないでしょうか。
常滑では現在も多くの窯元が急須や器などを中心に陶器の生産を行っています。
弊社でも多数お取り扱いさせて頂いておりますので、お気軽にお問い合わせください。
村越風月の作品をお買取りいたします
いわの美術では村越風月の作品をお買取りしております。
木箱や箱書などの有無や作品の状態などで査定額が変わる事もございますので、お客様ご自身で判断される前にぜひ一度ご相談下さい。
村越風月のほか、彼の作る急須には古典的なものからモダンなものまで100種類以上の形があるといわれた愛知県初の人間国宝である三代山田常山、常滑を代表するロクロで細かく精巧な作品作りで知られる吉川雪堂、精密で美しい手彫り作品が人気の山田宝生など、記事で紹介させて頂いた作家以外にもお買取りさせて頂いております。
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