ご遺品の整理などでお悩みではありませんか?
いわの美術では本榧製・脚付き碁盤のお買取りを強化いたしております。
お部屋や倉庫のお掃除でお悩みの方もお気軽にご相談ください。
今回ご紹介させて頂くのは、岡村碁盤店の二代目である碁盤師岡村虎吉が作られた碁盤です。
岡村碁盤店は、初代岡村力が昭和5年東京都錦町に岡村碁盤店の前身会社を創業したのが始まりです。
碁盤作りに勤しんでいた岡村力でしたが、昭和20年頃に太平洋戦争の空襲が激しくなった事から一時的に故郷へ疎開しました。
太平洋戦争が終戦し落ち着きを取り戻した昭和25年頃、東京都豊島区にて碁盤作りを再開し現在に至ります。
創業から変わる事なく日本の一級品の日向榧にこだわり、原木の見立てから始まり乾燥や細工に至るまで一切手を緩めずに伝統の技法を守り続けて盤を作り続けました。
現在は、初代岡村力の息子で二代目岡村虎吉が跡を引き継ぎ創業からの伝統技法を追及した碁盤作りを行い、多くの囲碁愛好家やプロ棋士を虜にする碁盤を作り続けています。
碁盤の素材には本榧(カヤ)や桂、イチョウやヒノキ、ヒバ、アガチス、スプルース材などが主に存在します。
この中の本榧と言われる素材は日本の榧の木から作られていますが、現在榧の木は一山に一本と言われるほど少なくなっているのが現状です。
また、榧の木が碁盤として利用可能な成木となるまでに300年もの年月がかかるといわれ、数が少ない上に300年という年月がかかる為とても希少価値の高い素材とされています。
現在希少価値の高い本榧は、重硬で割れにくく加工しやすいので古くから彫刻材や建築材として利用されておりました。
さらに、本榧には程よい弾力性があり、長時間対局しても疲れない事から「一日中対局しても疲れる事がない」とプロ棋士の方からも絶賛されているお品物です。
碁盤を作る時の木取りに関しましては、全ての面に真っ直ぐな美しい木目が通った部位を柾目といい、面の中央に木目があるものを板目(木裏)、面の下の部分に木目があるものを板目(木表)と言います。
数ある木目の中でも、四方柾と呼ばれる木目は四面全てが柾目であり、木の半径から作られるため非常に大きな木からしか採取できないので価値のある碁盤です。
また、日本産の本榧の中でも宮崎県の「日向榧」と高知県の「大正榧」は、良質な土と適した気候の中でゆっくりと育っている為、他の碁盤に比べ芳醇な香りと木目が細かいので最高級品とされております。
一方で新カヤという商品名で呼ばれているものはスプルース、新桂と呼ばれているものはアガチスを素材として使っていますが、こちらはお買取りが難しいお品物になりますのでご売却の際はご注意下さい。
碁盤は価値の高いお品物が多いので、日ごろのお手入れをすることでご売却の際に査定額が上がる可能性もありますのでこちらで少しご紹介させて頂きます。
・普段の対局の際には必ず手を洗って綺麗な手でご使用下さい。そして、使用後には木綿などの柔らかい素材で優しく乾拭きし、日ごろからホコリや汚れを防ぐようにしましょう。
また、製品によっては蝋でコーティングしている品物も御座いますので、コーティング剤が落ちないようにご注意下さい。
・軽く拭いても落ちない汚れには榧オイルなどの純粋な植物油を微量吹き付けた布で軽く拭き取るとよいでしょう。
ツヤが落ちてきてしまった場合もこちらの方法でご対応出来ますが、榧オイルのつけすぎにはご注意下さい。
保管場所としては直射日光の当たる場所やストーブなど冷暖房器具の近く、風の吹き抜ける場所など温度・湿度変化の大きい場所に保管すると割れや反れ、日焼けなどの原因となりますので、その様な場所を避けるようにしましょう。
桐覆いや献上箱を被せて保管すると、ホコリや汚れを防ぐだけでなく湿気を調整する効果も期待できますので是非ご利用下さい。
重大な対局に使用された棋士の著名入り碁盤や、記念会などで展示されたもの、碁盤師が作った作品ですと高評価が期待できます。
盤の職人・メーカー
岡村虎吉、平井芳松、江戸碁盤師:高梨清兵衛、蒔絵師:神戸雪汀、熊須碁盤店:熊須健一、黒田碁盤店、吉田碁盤店:吉田寅義、斯波碁盤店など
棋士のサイン
瀬越憲作、呉清源、木谷實、藤沢秀行、林海峰、島村俊宏、小林光一、高川秀格、坂田栄男、岩本薫、武宮正樹など
碁盤師や棋士の名前は、碁盤の裏側や桐覆いの中に著名されている事がありますので、ご売却の際はご確認下さい。
碁石には、蛤や那智黒石、瑪瑙、ガラス、プラスチックなど様々な種類がありますが、その中でも蛤と那智黒石の碁石は、取れる数が少ない事から現在希少価値が高くなっています。
また、白色碁石に使用されている日本産の碁石用蛤は絶滅寸前であまり数がなく、最近ではメキシコ産の蛤を日本に輸入、加工して販売されるようになりました。
その蛤を扱った碁石の中でもより大きい厚み(号数)で、かつ碁石にかかった縞の細かいものに価値があり等級付けされております。
等級ごとの碁石の特徴
雪印:雪のように美しい乳白色で、蛤固有の縞模様がたて線を描くようにキメ細かく通っている最上級品。
月印:雪印と比較して縞目がやや荒いお品。
実用:蛤の美しい乳白色を持っておりますが、縞目がほぼ無いお品。
白色碁石の場合は他にも白蝶貝や白シャコ貝などといった特別な素材を使用した碁石もございますので、お悩みの方はお気軽にご相談ください。
黒色碁石に使われている那智黒石は、三重県熊野市神川町の熊野層群から採取される石を素材としていますが、那智黒石の産地は熊野市神川町だけですので、こちらも白石同様希少価値が高くなります。
那智黒石は平安時代にはすずりの材料として用いられていたとされており、黒色碁石として広められるようになったのは明治20年頃以降とされております。
碁盤の場合は、厚み、木目、棋士や碁盤師の名前有り無しで評価が変わってきます。
ご売却をお考えの碁盤がございましたら、真上・真横・底面のお写真と碁盤の厚みを頂けますと流れ良く査定のご案内ができます。
また、棋士や碁盤師の著名入り作品ですと高評価が期待できます。
棋士や碁盤師の名前が入っている部分は、碁盤の裏側や桐覆いの中に著名されておりますのでご確認下さい。
さらに、蒔絵や輪島塗といった特別な処理を施されているお品物もあり、そのような珍しい碁盤は高評価が期待できます。
いわの美術では、碁盤だけでなく将棋盤や将棋で使う駒の買取も行っております。
以前使っていたが使わなくなった碁盤や碁石、遺品で残された将棋盤、先代から頂いた将棋駒などご処分をお考えのお品物がございましたらお気軽にご相談下さい。
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