5代目 伊藤赤水の作品をお買取りいたします。
写真の作品はいわの美術でお買取りした、土と炎の芸術家として名高い陶芸作家 5代目伊藤赤水の『無名異窯変大壷』です。
佐渡島から採れる赤土そのものの色に、従来は失敗とされた炎による黒い変色「窯変」を意識的に組み合わせた芸術作品です。
作風
今回いわの美術でお買取りした無名異窯変大壷は「窯変」シリーズと呼ばれ、皇太子妃の実家の小和田家に成婚を祝って寄贈された「無名異窯変壺」もこのシリーズです。
赤土の自然の色と炎の当たり方によって入る「窯変」を組み合わせてできる赤と黒のコントラストが土と炎の芸術として見る者を魅了し続けています。
また縞模様を初め、まるで絵付けされたかのように美しい花・魚・鳥の模様を生み出す「練り上げ」技法は、色の違う粘土を巻いたり重ねたりした物を輪切りにした断面を利用しています。
佐渡島と伊藤赤水
伊藤赤水と佐渡島は強い結びつきがあります。
新潟県の佐渡島はかつて順徳天皇・日蓮などが島流しされた流刑の地であり、しかしながら配流者は島の中では自由に過ごせたので、文化的には非常に高度で自由なものが育まれ独自の発展を遂げました。
17世紀に佐渡金山が発見され、ゴールドラッシュの波に乗って伊藤赤水の祖先 伊藤伊兵衛は金山で必要な用具や日用品を製造する窯を開きます。
赤水窯は伊兵衛から九代目の富太郎が無名異焼を創始し、赤水を名乗ったことが始まりです。
無名異焼は佐渡島の鉱脈付近から産出する無名異(むみょうい)と呼ばれる赤土を陶土とした陶芸です。
5代目伊藤赤水は佐渡島独特の文化と無名異焼を伝えるという使命を重く受け止めながら、大胆かつ自由に自分の個性を発揮して作品を生み出しています。
近年の5代目 伊藤赤水
2009年には佐渡島の特有の流紋岩や花こう岩といった岩石を素材に取り入れた「佐渡ヶ島」シリーズを発表しました。
2017年には日本の陶芸の評価は低いと自身が認めるNYで、海外個展に挑戦します。
自然素材を大胆に使いインパクトのある伊藤赤水の作品はNYでも受け入れられ、好評につき個展が3週間延長される程の人気でした。
伊藤赤水はNYにて確かな手応えを感じ「これまで通り、欲張りに新しい物を追求したい」とさらなる飛躍を目指しています。
五代目 伊藤 赤水 |
いとう せきすい |
陶芸家 |
1941年~現在 |
受章 |
2003年 人間国宝 |
2005年 紫綬褒章 |
2011年 旭日小綬章 |
伊藤赤水の作品をお買取りいたします。
5代目 伊藤赤水はいわの美術でもお買取りが非常に多い陶芸作家です。
人間国宝であり世界的にも高名な伊藤赤水の作品は、中古市場でも人気があります。
お手持ちの伊藤赤水の作品のご売却をお考えの場合は、伊藤赤水の作品価値に詳しく買取経験豊富ないわの美術までご連絡下さいませ。