スヌーピーの作者が惚れ込み、スヌーピーのキャラクターを自由に描くことを許された世界で唯一の公認アーティストです。
独自の明るい色使いでユーモアに溢れ、独創的なスヌーピーの世界を描いています。
Tom Everhart | トム・エバハート |
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1952年~ | |
画家 |
トム・エバハートはアメリカに生まれ、イェール大学にて絵画を学び、風景やガイコツの画家としてパリやニューヨークで活動しました。
漫画を描く経験がなかったものの、フリーランスの仕事で漫画『ピーナッツ』(スヌーピー)の企画に関わることになった際、原作者のチャールズ・M・シュルツに紹介されます。
制作準備として、トム・エバハートは小さなコマ漫画であったピーナッツを、自分の制作スタジオの大型の壁に大きく表示してなぞり、漫画のペン描写をファイン・アートの筆描写に変換しました。
その変換は、原作の魅力を再現した上でトム・エバハート独自の表現も加わります。
これにチャールズ・M・シュルツは深く感銘を受け、またトム・エバハートもチャールズ・M・シュルツの線描写へのこだわりに心酔し、友情と線描写の直接指導が始まりました。
そして出会いから8年後の1988年、トム・エバハートは末期の癌に倒れ闘病生活を送ります。
病室は花屋が開けるほどの大量の花とアートの本、そしてピーナッツのコマ漫画の山で溢れており、これらは全てチャールズ・M・シュルツが贈った物でした。
この時、窓から差し込む光でプロジェクターを見るようにピーナッツでの新しいインスピレーションが湧いたそうです。
癌を克服した後、本格的に『ピーナッツアート』を開始し、1990年1月にフランスのルーブル美術館での個展を皮切りに、世界中で個展が開催され活躍することとなりました。
2000年にチャールズ・M・シュルツが亡くなった時のトム・エバーハートの喪失感は深く、同時に与えてくれた信じられないほど素晴らしいギフトを世の中に広めたい、という願望を強めます。
そしてピーナッツアートの制作に加え、チャールズ・M・シュルツのアートについて数え切れないほどの講義を行いました。
2020年の新型コロナウイルスの影響で自粛生活を余儀なくされた子供達の為に、絵の書き方の教育ビデオの公開をするなど社会貢献にも熱心です。
現在は穏やかで温暖なカリフォルニアを拠点に、精力的に作品の制作に取り組んでいます。
ピーナッツアートは全て、チャールズ・M・シュルツのコマ漫画から生み出されました。
初期の作品は暗めの色使いに血を連想するような赤が入り、ホラーな雰囲気でムンクの叫びのパロディの作品もあります。
その後2000年ぐらいから次第に明るい色使いに変化し、ユーモアに溢れた表情を描く作風が確立しました。
表現する方法も常に変化しており、タッチもドリッピング、ストライプ、ドット、スクイーズボトルの使用など、新しい技術への探究心は止まりません。
原作の魅力を失うことなく、新たな表現を加えたピーナッツアートは進化を続けファンを増やし続けています。
日本では『ピーナッツ』というタイトルや主人公のチャーリー・ブラウンよりも、出てくる犬『スヌーピー』で知られており、現在は『スヌーピーと愉快な仲間達』というタイトルが使われています。
アメリカ発のスヌーピーですが、キャラクター商品市場は日本が最大です。
日本での人気を受けて、トム・エバハートも日本で度々 個展や展示会を行っています。
『今後ピーナッツのキャラクターをアートとして自由に表現できるのはトム・エバハートだけ』と契約している唯一の画家ですが、他のアーティストは自由ではなく正式な契約の元でピーナツアートを制作しており、最近では草間彌生も作品を発表しました。
トム・エバハートのピーナッツアートは、明るい色使いで癒し系の作品が人気です。
リトグラフやシルクスクリーンなどの版画は、発行部数が少ないほうが希少価値があり、油彩画などの肉筆画は更に良いお値段が期待できます。
保管状態も非常に重要で価格が変動しますので、気になる方は写真を送信して受けることができるWeb無料査定をご利用下さい。
いわの美術ではトム・エバハートの作品をお買取り強化中です。
コレクションの整理や引っ越しなどで売却をお考えのピーナッツアートをお持ちではないでしょうか?
いわの美術が次に必要とされる方へお繋ぎするお手伝いをさせていただきます。
今回お買取りしたスクイーズ・ザ・デイ フライデー(SQUEEZE THE DAY-FRIDAY)
は2001年に制作されたスクイーズ・ザ・デイのシリーズの金曜日で、他に月~木曜日があります。
「やっと金曜日が来た」と言わんばかりの表情を浮かべるスヌーピー、微笑ましいですね。
91x71cmの大型サイズで、500部限定のリトグラフであり、作品の状態も非常に良かったので高価買取となりました。
いわの美術では大型の作品を持ち運びすることなくお手軽に査定をお受けいただけるように、写メでの無料査定を行っております。
写真の送信はWeb又はLineで受け付けておりますのでご都合の良い方法でご利用下さいませ。
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スタッフ一同、ご連絡を心よりお待ちいたしております。