百人の歌人の優れた歌を一首ずつ集めた和歌集です。
一般的には藤原定家が京都の小倉山にある山荘で
勅撰和歌集に収載される短歌から選んだ「小倉百人一首」を指します。
小倉百人一首は、年代順に色紙に記されていますが、
「歌仙絵」として百人揃ったのもは見つかっていません。
小倉百人一首を始祖に、足利義尚が選んだ「新百人一首」など
数多くの百人一首が作られるようになりました。
また、江戸時代の木版画普及と同時に「絵入りの歌がるた」など、
人々が楽しむ遊びとしても普及していきました。
室町時代頃の歌学を知る上で非常に重要な書物として
現在でも尊重され続けています。