1945~1972年のアメリカ軍統治下の沖縄で使用されていた切手です。
切手に「琉球郵便」という文字が入っていることから琉球切手とも呼ばれています。
一部の例外を除き、沖縄切手は日本の大蔵省印刷局(現・国立印刷局)で印刷されていました。
沖縄の本土復帰によって沖縄切手が今後発行されなくなることが決まると、1971年から1973年にかけ新規発行される切手を求めて大行列ができる社会現象が起こりました。
こうしたことから、本土では業者が買い付けたものが10枚シートが1万円以上の価格で販売されるなど、実態とはかけ離れた金額で取引されていました。
現在では1973年5月頃から大暴落が起こり、正常な評価額で取引されるようになっています。
しかし、投機目的で買われたものが多く、実際に使用された数が少ないため、使用済み(エンタイヤ)の切手に人気が高まっているようです。
また、全世界の切手収集家に多く使われる切手のカタログ「スコットカタログ」では沖縄切手はアメリカ切手の一部として掲載されています。