昔、使用した古い銭、お金、通貨の事で 「近代貨幣類」 「現行貨幣類」 「記念貨幣類」 「古金銀類」 「穴銭類」 「現代・現行紙幣類」と大別され、さらに細かく分類されています。
日本で初めて造られた貨幣は、8世紀に造られた「和同開珎」といわれていますが、「富本銭」の方がもっと前に造られたなど、色々な説があり定かになっていません。
平安時代では「金貨1つ」「銀貨2つ」「銅貨12個」が造られていたと言われ、その中の銅銭を朝廷が造っていたことから「皇朝12銭」と呼ばれています。
その後、江戸に入るまでの間は中国との貿易が盛んに行われるようになり、使用される貨幣も中国で造られたものを使用していた為、日本の貨幣は姿を消してしました。
江戸時代になると、貨幣の存在が定着するようになり様々な種類の貨幣が造られ、「寛永通宝」など有名なものが登場し、現在でも人気の高いものがあります。
明治時代には、1871年(明治4年)に新しい硬貨が誕生し、「円・銭・厘」の金貨・銀貨が初めて採用されました。
銀貨には大きく口をあけた阿竜(ありゅう)がデザインされており、銅貨には口を結んだ吽竜(うんりゅう)がデザインされており、当時の人は縁起をかつぎ、財布の中に銀貨、銅貨を一対づつ入れている人が多かったそうです。
現在では、皇室行事やオリンピックなどの記念行事があると「記念硬貨」を造る事があり、コレクターの間では人気があります。