政府が北海道の開拓のために開発使を設置し、その経費を調達を目的として三井組の名義で発行された証券です。
券種は10円、5円、1円、50銭、20銭、10銭の6種類で総額250万円が期限付きで発行されました。
主に北海道で使用されていた証券ですが、全国にも普及するようになり、偽物が造られるようになりました。
そこで、偽造防止のために当時発行中であった新貨幣に捺印する官印の朱肉をもって証印することにして信用を固めていきました。
発行された250万円の資金は北海道開拓資金として使用されたのですが、そのうち118万円は開拓使より官下の人民に貸し付けしたものなので、開拓使が直接開拓事業に使用した分は132万円に過ぎませんでした。