南アフリカ共和国の造幣局で発行された地金型金貨です。
1892年から1900年にかけて発行されていた1ポンド金貨に真似て造られました。
トランスヴァール共和国(現・南アフリカ共和国)の元大統領ポール・クリューガーの肖像がデザインされており、裏面は南アフリカ共和国などに棲息するスプリングボックがデザインされています。
1967年7月3日に1トロイオンスのものが創鋳され、1980年に1/2, 1/4, 1/10トロイオンスの3種が創鋳されました。
地金型金貨の先駆けで、1980年代には日本でもブームとなりましたが、人種隔離政策アパルトヘイトへの抗議として世界各国で南アフリカ共和国との貿易を自粛するようになりました。
その結果、世界市場でのクルーガーランド金貨のプレミアムが無くなり日本での人気も下がってしまいました。
現在では、地金再生買取価格と呼ばれる回収した金を溶解して再生するための費用を差し引いた価格で取引されています。