明治新政府が金座と銀座を新政府のものとし、造幣局の開局までの経過措置として造られた一分銀で、貨幣司一分銀(かへいしいちぶぎん)、川常一分銀(かわつねいちぶぎん)とも呼ばれています。
また、従来のものと比べると品質が低く、亜鉛を含むものも存在し、亜鉛差一分銀(あえんさしいちぶぎん)と呼ばれたりもします。
その反面、銀を90%以上含んだ良質なものも存在していたと言われていますが、詳細は明らかになっていません。
天保通宝と同様に藩による偽物がたくさん造られており、久留米藩では1年もたたないうちに3万両にも及ぶ偽物を造っていたそうです。
コレクターの間では、書体の組み合わせによって評価額に違いがあり、高いものだと8万円前後の評価額がついているようです。