765年(天平神護元年)に日本で造られ、発行された銭貨で、皇朝12銭の一つです。
日本で通貨として3番目に造られた銭貨です。
万年通宝に替わる通貨として発行され、同等の価値で併用されていました。
発行の際には天皇の地位を狙ったといわれている弓削道鏡が関与したという説もあります。
神に供える斎串と一緒に出土している事から、当時の人々の間では通貨として使用する他に、祭祀の器物として使用されていた可能性があるといわれています。
現存するものに文字が明瞭なものが極めて少ないため、コレクターの間では高値で取引される事もあり、過去のコインオークションでは496万円で落札された事があります。