正徳4年に発行された1両としての額面を持つ小判で、武蔵墨書小判の品位に近いことから、武蔵小判と呼ばれています。
また、正徳小判および正徳一分判を総称して正徳金(しょうとくきん)ともよばれています。
慶長小判と同じ造りをしており、後に発行される享保小判とも似ていますが、裏面の花押しが慶長小判よりも小さく、表の「光次」の「光」の末画と「次」の第四画が重なる「重光次」になっているものが特徴とされています。
この小判は発行されると品質が悪いという噂が広まり、わずか4ヶ月で製造中止となってしまいました。
現存する枚数が非常に少なく、コレクターの間では高値で取引されているようです。