昭和天皇の在位60年を記念して1986年に発行された記念貨幣で、臨時補助貨幣でもあります。
日本で初めて発行された記念貨幣で、プラスチックのケースに入れられ額面も初めて1万円を超えるものとなりました。
当時の臨時補助貨幣の額面の上限は500円であったため、特別法を制定して発行することができました。
発行枚数は1千万枚で、最初で最後の大型の純銀貨幣でした。
表面は日の出と瑞鳥で、裏面は菊の紋章がデザインされています。
金融機関窓口での引き換えは発行以前から注目され、抽選権が発行されました。
この抽選権も高値で取引されるほど人気があったのですが、両替当日にはおとずれる人もまばらでした。
コレクターの間での評価額は額面通りで、未使用品で状態が良ければ多少の評価はつくようです。